子どもが作る町「ミニたまゆり」
「ミニたまゆり」は ドイツのミニ・ミュンヘン子どものまちを参考に、川崎市麻生区にある田園調布学園大学が地域の子どもたちのために開催するイベントです。ミニたまゆりに参加した子どもたちは、自分たちの力で町を運営します。町には、市役所・銀行などの公共施設、様々な製品を製作する工場や食事を提供するお店、ボーリング・射的などのゲームを楽しむための娯楽施設など様々なお店(仕事)が用意されており、子どもたちは自分の好きなお店で仕事に従事します。仕事を体験した子どもたちにはお給料が支払われ、税金を徴収し残ったお金で、買い物・食事・ゲームに参加するといったサービスを受けることが出来ます。子どもたちは、このような町作り体験を通して労働の喜び、お金の大切さなど、社会のしくみを楽しみながら学びます。
「たまゆり」の名称は、本学が位置する多摩地域や学生がよく利用するたまプラーザ駅と新百合ケ丘駅の名前から名付けられました。
主役は子供たちです
町の住民になれるのは、5歳の幼児から15歳までの子供だけです。大学生や大人達は、子供たちの仕事の様子を見守るのが役目であり、必要以上の手助けはしません。町のルールを決めたり新しいお仕事が必要になった時などなど、子供独自の自由な発想で町を自主的に運営していきます。
大学のサポートスタッフは、地域の住民と協力して計画・準備・資金調達・子供会議の開催・広告宣伝活動・開催後の成果分析・報告等などを担当しています。
ミニたまゆりのルール

ミニたまゆり通貨「ユリー」








ミニたまゆりの税率について
ミニたまゆりの税率は、なんと50%でした。 参加者のアンケートを見ると、多くの方々から税金が高すぎるとの意見をいただいています。しかし、第1回目から1時間働いて手元に残るお金が4ユリーまたは、400ユリーと統一されています。第1回のミニたまゆりでは、1時間6ユリーと公表していましたが、実際に銀行で支払われる金額は2ユリーの税金を差し引いた4ユリーでした。第2回目では税金を納めるリアルな体験をさせたいという事で、1時間6ユリーを支払い、税務署で33%の税金(2ユリー)を納めるようにしましたが、小学校低学年には33%の税金を計算するのが難しく、税務署でのトラブルが発生しました。これらのトラブルを解消するために、1時間8ユリーの給与を支払い、その半分を税務署に収めるという今の方法が定着したのです。
ミニたまゆりの沿革
第1回 2005年11月
学園祭と同時開催。酒井ゼミの学生と数人の教員で運営。2日間で500人の参加。
第2回 2006年8月
4日間で2000人の来場者。消防署・警察署・地域通貨たま・市民プールなどの協力を得る。
第3回 2008年3月
3日間で3000人の来場者。川崎市阿部市長が視察に訪れる。以後毎年ミニたまゆりに参加している
第4回 2009年2月
2日間で2000人の来場者。地域福祉学科1年の必修行事となる。川崎FMによるラジオPRを開始
第5回 2010年2月
地域交流センターが設立。同センターの担当行事となる。前日に大子ども会議を開催。人間福祉学部1年の必修授業となる
第6回 2011年2月
市議会が開催され市民の声から町の公約が決まる。模擬裁判が開催される。テレビ神奈川で特集が放映される。
第7回 2012年2月
第8回 2013年2月
第9回 2014年2月
第10回 2015年2月
第11回 2016年2月
子どもレストラン、食品サンプル、J:COM(テレビ局)、福祉センター、ミニたまツアー、フラワーバスケット、カップス(音楽演奏)を新たに開催。
神奈川県大学発政策提案制度に採択。
第12回 2017年2月
オープニングセレモニー、ロボホンによるルール説明、インターネットを利用した職安システム、警察犬パフォーマンス、動物愛護センターの仕事を新たに開始。川崎市議会と協力し、川崎市長に請願書を提出。新百合ヶ丘駅エルミロードでプレミニたまゆり開催。
かながわ子ども合衆国キックオフ会議を開催。
2023年10月8日(日)のミニ羽田の予約は、こちらのページに必要事項を記入の上、申し込んでください。